2010 セカヘイ カンボジア・ミッション報告 2

それでは引き続き、カンボジアミッションのつづきを報告させていただきます!

★CSの支援で作られた井戸の視察・・ Tangen村周辺の10家族が共同で利用。もともとあった井戸をCSの援助で掘りなおしたのか、何もなかったところに新たに掘ったのかは不明。掘り出した土砂は村の道路作りに使われたとのことです。

井戸の水の水質はCaCo3(炭酸カルシウム)が多少入っているが、飲み水としては問題ない、とのこと。

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※問題点・井戸の掘りが浅いため、乾季になると水が出なくなることがある。
時期によって水質が悪化する時がある

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→水を一旦陶器製のカメに移して薬品を入れるか簡単なろ過装置を使って浄化し使用している。
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○仏陀バンク

★BD(ボーディ)

バッタンバンTangen村と、プノンペンのCSセンターでBDの通帳が実際に使われているところを視察してきました。

BOB
Tangen 村    加盟者 25家族

Prekpronak村(CSプノンペン)  加盟者 18家族

BDはBOBに加入しているメンバー間で取引が行われ、現在は主に食料品や生活雑貨の売買に使われているとのこと。商品の値段のうち、当事者同士の話し合いでBDと現地通貨の割合が決められ、10%前後がBDで取引されるので、利用者にとってはその分の現金を払わなくていい、というお得感があるようです。

またTangen村ではメンバーにお医者さんやタクシードライバーもおり、診療費の一部などにBDが使えるということでした。

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★小規模融資(マイクロ・クレジット)

Tangen村とCSプノンペンセンターでそれぞれ、MCを受けて事業を始めた女性2人にインタビューしました。

一人は Tangen村でフルーツの屋台を出している女性。 BOBから$100の融資を受け、初めは野菜を仕入れて売っていたが、途中で仕入れるものを果物に変えて現在まで続けている、とのこと。返済はまだこれから(2010年~返済開始予定)ということでしたが、商売の方はまずまず順調の様子。

これからも家族のために続けていき、できればもっと事業を拡大したい、と嬉しそうに話してくれました。

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※ 問題点:BD(ボーディー)については、その仕組みや有効性がいまひとつ地元の人に理解されていなこと。村人の間ではBDは「空気のお金」と呼ばれている。

→通帳式でなく、実際に目に見える紙幣のような形のもののほうが分かりやすいのでは?という意見がある
→要検討

○米銀行(Rice Bank)

Tagnen村 655家族中350家族が加入。

お米銀行は施行4年目ということもあり、仏陀バンクよりもこちらのほうが浸透しているようです。各家族の大きさによって元米の貸付料が違い、収穫後に借りた元米プラス20%のお米を銀行に返すしくみ。この20%分のお米はお米銀行の運営費にするとともに、それを売って現金に換え、村の道路や井戸、トイレ(現在4つ)などを作っているそうです。

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2006年のミャンマーサイクロン災害時には、2t分のお米を売ってミャンマーに寄付したそうです。まさに仏さまの慈悲の心を体現したような出来事だと思います。

お米銀行の事務局リーダーの方の話では、これからもっとこの銀行の利用者を増やしていき、村の安定化を図りたい、とのこと。

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※問題点:米銀行に在庫がない時に、村人のなかにはそうと知らずに他の高利貸しから高い利子で(100%~200%!)借りてしまう人がいたり、子供が病気になったりなど突発的にお金が必要になって利子が高いことが分かっていても借りざるを得ない人が出てしまう。

→村人への啓もうと、そのような時のための備えが必要

 

ミッション3

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