上川泰憲「仏陀バンクのキセキ」カンボジア編4

「カンボジア仏陀バンク4」

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順調に見えたカンボジアの仏陀バンクですが、あるトラブルをきっかけに運営がうまくいかなくなり始めました。それは、地域住民のある誤解から始まりました。「仏陀バンクはお金を貸し出し儲けている」

完全なる誤解なのですが、その噂は広がり、いろいろな嫌がらせが勃発。スタッフも対応しきれなくなり、結果としては、中止しなければいけない状況になりました。当時、井本代表が早急に対応したのですが、現地スタッフのモチベーションは下がり、小規模融資を続けることを拒否したそうです。

カンボジアは農業国なので、お米での計算は慣れているのですが、現金のやりとりは難しい現状もあると現地のスタッフからの報告がありました。日本人スタッフの井本さんや斉藤さんが現地に常駐していたときはうまく回っていたのですが、いなくなるといろいろなトラブルが出始める事も、今後十分に検討しなければいけない事案でした。

そんな中、2010年11月には、井本代表がミャンマーの内政問題解決へ集中するために代表退任。小島新代表を支える形で上川が事務局長へ。2011年3月11日、東日本大震災が発生。組織の体制が整っていない状況ながらも、国内外から四方僧伽に対しての支援金が届く。震災支援を優先し、カンボジアの仏陀バンクもテコ入れができぬままになってしまった事を今更ながら残念に思います。

しかし私たちは、その経験を生かし次に進めるために、チャレンジを開始するのです。

 

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