2012年度:世界平和法要レポート

2012 世界同時平和法要レポート

2012年度世界同時平和法要 in バンコク

■日時:2012 年 5 月 29 日午前 9:00~5 月 31 日 17:00 まで

会場:Rissho Kosei-kai Regional Center in Thailand所在地: 201 Soi 15/1, Praram 9
Road, Bangkapi, HuaykhwangBangkok 10310, Thailand

2012 年 5 月 29 日(火):集合と受付 午前 9 時

・スケジュールの確認

・CS・日本代表 小島代表より 開式の挨拶

・参加者の自己紹介

・参加者による平和の祈り

・オリエンテーリング「BOB、ブッタバンク」

~各ブッタバンクの現状報告~

CS・バングラデッシュ

アウン(バンダルボン)

1、バングラディシュのティッタゴン広陵地帯について説明

チッタゴン広い陵地帯は主にラガマテ、カルガチョリ、バンダルバン州にジュマというエスニックが暮らしす。

チャクマ、マルマ、トンチョンガ、など12の部族がにわかれている。

それぞの言語及び習慣がありおもに仏教を信仰。

全部で70の地域がありチッタゴン州に集中している。

2、CHTのおかれている現状

3つの大きな問題がある。1、治安2、差別3、産業

更に教育として女性の教育の機会が少ない。教育のクオリティが貧しく学校が非常に少ないため子ども達は遠くから通うはなければいけない。

土地を占領され弾圧や紛争の問題を常に抱えている。

政府や軍隊の圧力が強く違法なハラスメントが起こっている。

3、2010年6月より始まったCHTでのBOBに関しての報告。

バンダルバン州ラズビラ村、ラガマテ州ディグリバラ村 ラガマテ州らジャストリ県ナランギリボリバラ村、バンダルバン州コンクムンバラ村4カ所での現在までのBOB状況の報告がされた。

生姜などの野菜の栽培バナナやパイナップルなどの果物栽培など具体的に幾つかの成功例を出して解説。

4、CSバングラディシュとして政府から認可

政府から認可がとれているので様々な活動がとれるようになったこと。政府の腐敗した現状などを話した。

アシシュ(チッタゴン)

1、これまでのCSとの関わりについて

2007年からCSにかかわり活動。

井本氏が訪問しボツアカリのサイクロン被害者への支援がきっかけ

ボツアカリ地区の被災者は家やの土地、作物などすべてをを失った。

更にカルガチョリに置いて焼き討ち被害にあった20建の家の屋根修理を、及び食べ物などの生活援助を行った。

井本氏により資金を提供された。

2,BOB報告

2011年からバルワの暮らす、チッタゴン州シャプラ村とポテヤ市近郊のるワラパラ村の2カ所でスタートしたBOBについての報告。

ワラバラ村では原資95000タカが現在105000タカに。

ある女性は牛を飼い950ずつ返済していると一人の例を出して説明。

他の受益者はリキシャ購入による仕事、ヤギでの家畜業、作物の生産など。

ワルバラ村の担当シャンガプリア僧侶からの報告はまだないが、出すように指示してるので、もし明日届けば発表する意向。(次の日CSワークに送られて来た)

原資75000が現在90000になったと報告された。いまもその途上にあると。

3、主観と展望

BOBはとてもいいエッセンシャルとなるだろう。なぜならバングラディシュは一日一発展していて、

バングラディシュの大きな利益を目的にたくさんの投資が行なわれている。特にインドの投資家が多く訪れている。

CSの活動は人々を助ける。CSからたくさんの恩恵を我々はうけている。タイ.ビルマ、カンボジア共々

にCSが存在し一同に集り協力しあえばもっとたくさんの事が可能になるだろう。と語った。

矢野(アラカン)

昨年12月のバングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯訪問の目的はアラカン族の地域へのBOB開設の可能性を探るというもの。

特にチッタゴン丘陵地帯と国境を接するビルマ内部のアラカン族地域に展開する可能性を探るというものでした。

チッタゴン丘陵地帯のバンダルバン州バボ村の視察をCSバングラデシュの薦めで行った。村人たちのモチベーションも高く、位置的にもビルマとは東や南に20キロほどで達する地にある。もしアラカン族がアラカン族のために自身でビルマ国内へのBOBの展開を行う可能性があるとすれば、この村から始められると思う。

ただし、CS・バングラデシュは彼ら自身がバングラのなかではマイノリティなので、このような政治的に微妙なプロジェクトの展開には全面的に協力することが難しい。だからこそアラカン族への展開はアラカン族中心で行うほうがベター。

彼らはすでにBOB委員会も作り、受益者候補も選んだとメールで知らせてきており、CSからの返答を待っている。

 

CS・ビルマ

Dr.K(メソット)

■現状分析

・メソットBOBは、初期額85,000バーツ(約21万円)を元に、現在2回転中。メソットに居住するビルマ難民から非常に高い関心をもたれ、ビルマ人社会内でのBOB知名度も高くなってきた。

・ただし一件あたりの融資額(約10,000バーツほど)は少額で、これを元手に新規事業を始めるケースは少ない。既に自分で事業を営んでいた者、工場等の職業があった者で融資を受けた人は、依然よりも生活が改善したと言って非常に喜ばれている。

・数件の受益者に限り、返済が滞り、かつ保証人との連絡がつかないトラブルが発生している。

・返済遅延数が増えたため、一度「BOBの新規貸出をストップする」と明言したところ、受益者同士や融資希望者から、返済遅延者に対してプレッシャーをかける動きが出た。相互に顔が見える者同士なので、これは良い働きかけになった。

■提案

・現在、ウェブを通じた連帯責任性を検討中。BOBの概要紹介をすると共に、よりコミュニティからの発言やフィードバックが未返済者へと届きやすいようにする。

・BOB委員会メンバーはその仕事の報酬として、2~3%のサービス料を受け取ることとする。

・返済者へは、完済後に融資額の10%をBOBメソットに寄付するよう鼓舞しているが、あまり寄付が集まらないため、今後1回の返済額の寄付を義務化することを検討。

(CSに対する提言)

・CSは全プロジェクトに関し、シンプルな体系分析をもって全体の監督を行うべき。

■今後の展望

・連帯責任制をさらに強化し返済率を高めると共に、新規融資希望案件に対して迅速な対応が取れるようにしていく。

※参考資料

「BOB Mae Sot 20112012 update.xls」

「BOB Mae Sot _Evaluation on Mae Sot Micro Credit Program Supported By Bank
of Buddha.docx」

※CHAプログラムについては下記報告書を参照

「20110926 CHA Report Part2.doc」

「Survey and TOT Training2011.pdf」

「CHA (Mae Sot) among Migrant May2011.docx」

「CHA (Mae Sot) WORKPLAN Program.doc」

 

マハチャイ

・BOBは順調に回転中。今年アシンヴァヤマがラングーンに1か月帰還し、BOB2か所を完全始動させた。

・その他の活動報告は参考資料参照(「Mahachai_whole activities May 2012.jpg」)

・現在ラングーンでは、1)政府与党 2)NLD&アウンサンスーチー女史も独自にマイクロファイナンスを運営している)

 

CS・カンボジア

キエ

・資料「Bomb Cafe_Cambodia 2012.docx」参照

CS・タイ

コメン

BOBに関して各メンバーから出た意見と議論

・BOBの定義は?

→BOBとは「ダーナ(布施)」である/「シーラ(戒律)」である
(=返済期限等のルールとマネジメントが重視されるため。これがダーナ(布施)ならば返済義務が生まれない)/「ダーナ(布施)とシーラ(戒律)両方含む、分けることに意味はない」等
3種の意見が出た。

・BOB委員会メンバーに対する手当・報酬が必要

・BOBを始めたことにより、お金(物質)を求めてやってくる人が多くなった。これはもともと運営主体が目指していた仏教的な「精神養成」といった主目的とは逆の方向である。場合によっては、
BOBの停止を検討した方が良いのか、と悩む

・もともと、僧侶と信者の信頼関係を利用したモデルであるので、僧侶ではない担当者の地域BOBが苦労するのも無理はない。

・地域通貨は、現場の行政が関与しないと流通が難しいのではないか

・返済がなされない場合、第三者機関(裁判所等)による法的措置の介入はどのタイミングですべきか。

以上、BOBに関する討議の結果、結論めいたものは出なかったが、

(1)各地のプロジェクトリーダーの管轄は、CS日本が行わない。現場担当者による自運営を尊重する。ただしセカヘイ時(+随時メール等で)各状況の情報共有はする。

(2)BOBの小規模融資は現場独自で循環+増資を図ることが重要なので、基本的にCS
日本からの追加出資は行わない。ただし効果的だと判断した場合はもちろん追加出資もあり得る

ということを確認した。

二日目(5 月 30 日)のテーマ

各ブッタバンクの問題点や成功例を参考に参加者によるディスカッション

・BOB 総括(各 BOB の獲得目標を担当者から発表)

・CS・ビルマ VTR報告

・CS・日本 ビルマ・カチン州避難民キャンプ支援報告

三日目(5 月 31 日)テーマ

・講演「四方僧伽の歴史的流れ」

講師:池上要靖師身延山大学 仏教学部長 教授、智寂坊 住職

・環境問題としてのメコン川問題報告

Save the Mekong Mr. Kirk Herberston

総括

・2012 年、四方僧伽の行動指針を決定 17:00 終了

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