2010 セカヘイ カンボジアんミッション報告 3

では第3弾、行きまーす!

○イスラム教徒チャンパ族の人々との交流@コンポンチュナム

人口 48,700人

この村のリーダーKai Torm氏がCSの活動に共感を持ち、今回のセカヘイに代理人として腹心のKai Thet氏を派遣したとのこと。このKai Toem氏をはじめ、とても穏やかで物腰の柔らかい村人たちの暖かい歓迎を受けました。

カンボジアには他にも多くのイスラム教徒が在住しているそうなのですが、文字の表記や発音がそれぞれ違っているため、現在アメリカ大使館の支援を受けて、その統一作業を行っている、とのこと。そしてそれを各村のモスクで子供たちに教えていく計画だそうです。

022チャンパ族

023チャンパ族

素朴なモスクの隣に寺子屋のようなものがあり、子供たちが元気に勉強している姿がとてもかわいらしかったです。

024チャンパ族

025チャンパ族 

今後は仏教徒の人達とお互いに協力し、生活を豊かにしていきたい、とのお話。仏教徒とイスラム教徒が手をとり合い、ともに歩んでいくことを約束した、画期的な出来事でした。

てはじめに今年の秋から米銀行を開始する予定で、その技術的なノウハウをカンボジアAIMから受け、着々と準備を整えているそうです。

026チャンパ族

○その他のミッションおよび現場での決定事項

★CS図書館視察・ Tangen村

CSカンボジアのキエさんが自費で本を買い集め、村人のために提供したもの。図書館の建物、というかあずま屋のようなものは、村人が自分たちで建てたそうです。

027図書館視察

そこに置いてある本は、お医者さんにかからなくても自宅手当てで治せるような、軽い病気や怪我への対処法を説明したもの、野菜の栽培法、漁のし方、家畜の育て方など、村人の生活にとって大切な情報ばかり。

028図書館視察

村人の生活を向上させるためのこうした様々なキエさんの努力は、本当にきめ細やかで多方面に及んでおり、頭の下がる思いでした。この村の「青空図書館」は、沼沿いの風通しの良い場所にあり、人々の憩いの場所にもなっているようでした。

029図書館視察

★Preapreal 村の子供たちにノートとペンをプレゼント!

この村の学校も、トタン屋根と柱だけの半野外のような建物でしたがこの教室の床を土盛りして土台を高くし、雨季の間も勉強できるようにする、とのこと。またそこにあった黒板の板が剥げ落ち、使えなくなっていたので、その黒板を買うための費用として、その場でCS北海道から10,000円の支援を決定。

030Preapreal 村

031Preapreal 村

仏陀バンクの村人への啓蒙のため、字の読めない人でも分かるように、漫画のような形で仏陀バンクの仕組みや概念を簡単に説明したパンフレットを作成する。

→広田さんにおおまかなシナリオを書いてもらう。
→それをもとに岡田さん&今井がイラスト入りのやさしい手引書をつくる。(英語版)
→見本をpdfでAIMに送り、内容や見やすさなどをチェックしてもらう。
→AIMで現地語に翻訳
→コピーして各村に配布

ということで、広田さーん!どうぞよろしくお願いします!!

032Preapreal 村

★地雷原オプショナルツアー

プレプリエル村からの帰り道、キエさんから、すぐ近くでつい2ヶ月前に地雷が爆発して人が亡くなった、という話がありました。爆死した方の供養をしに行こう、ということになり皆でバスを降りてキエさんの後を恐る恐る歩きながら現場へ向かいました。

033地雷原オプショナルツアー

大丈夫と分かっていても、土を踏む足が思わず緊張してしまいます。ここに住んでいる人達は、もう慣れてしまっていて平気かもしれませんが、このような危険に身をさらしながら、土地を耕作しなければならないことを考えると、本当に大変なことだと思いました。

そしてたどり着いた現場にはなんと周囲4mほどの大きな穴が!

034地雷原オプショナルツアー

地雷どころではありません、かなり強力な爆弾のようでした。キエさんの話では、この付近はもう何年も前に地雷撤去の作業も済み、人々の往来する道になっていたのだそうです。

爆発現場はその道からほんの数メートル離れた地点で、しかもこの地雷は人や牛などが踏んでもなんともなく、戦車のような車両の重みがかかってはじめて爆発するように、地中深く埋められていたそうです。

爆発で車は大破し、乗っていた人も何メートルも吹っ飛ばされたそうです。戦後もう何十年も経つというのに今だにこのようなことが起こるなんて、信じられない気がしますが、これがカンボジアの現状なのだと思い知らされました。

035地雷原オプショナルツアー

海外からたくさんのNGOが入って地雷撤去作業が続けられているそうですが、いまだに地雷が多く残っている地域もあるということ。本当に、この国の復興にはまだまだ多大な苦難の道のりが続くのだ、と思わざるを得ません。

でも、それでも皆が希望を捨てないかぎり、そしてキエさんのような方が現地で頑張ってくれている限り、必ずいつか皆が笑って幸せに暮らせるような生活が取り戻せる、とそう信じてやっていくしかない、と思います。

まだカンボジアという国についての詳しい知識はありませんが、何かこの国ならではの、地域に根差した特産品のようなものができたら、そしてそれと仏陀バンクをうまく組み合わせることができたら、カンボジアの自立と安定を促進できるのではないか、とそんな気がします。。。

以上、長々と書いてしまって本当に申し訳ありませんでした。

これにてカンボジアミッションの報告を終わります。

併せて今回のセカヘイ、CS ミッションで多くのすばらしい活動をされている方々と出会う機会を得たことを心から感謝いたします。

本当にありがとうございました!

今後も皆さまのますますご活躍をお祈りしております。

CS東京 鈴木玲子

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