上川泰憲「仏陀バンクのキセキ」仏陀バンク始動

「仏陀バンク始動」
仏陀バンクを始めるに当たり、中身を煮詰めるため、ネットでの議論を進めた。金融の詳しい方の意見を聞いたり、自分たちが運営可能な場所の選定や、実際にどのように運営するかを話し合った。
場所は井本氏を中心にカンボジアで開始する事に決定。日本での事例も必要であるとの考えで、私が北海道で「仏陀バンク」の地域通貨「ボディー」をスタートさせた。とにかく小さくてもいいので始めてみようとの考えである。

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先にも述べたが「仏陀バンク」は「マイクロクレジット」と「地域通貨」の2本の柱で成り立っている。
「マイクロクレジット」とは、小規模融資ともいわれ、個人を対象としてお金を貸し出すシステムである。ノーベル平和賞を獲得した、バングラデシュのユヌス博士が始めた「グラミーバンク」が有名である。そのときはまさかバングラデシュで仏陀バンクを始めることになるとは夢にも思っていなかったが。
そしてもう一つの柱が「地域通貨」である。これは、コミュニティーカレンシーといわれ、お金ではないお金を介在し、物やサービスを提供しあう仕組みである。
「仏陀バンク」では、通帳形式(ゼロサム)を採用した。
単位を「ボディー」とした。これは、仏教での菩提のことで、悟りの意味である。ちなみにボディーサッタは菩薩の事です。徐々に仕組みを理解し、いろいろな方に説明すると、この「ボディー」が実にいい名前であることに気がついた。
そんなわけで、カンボジアと日本で小さく始まった「仏陀バンク」
試行錯誤を繰り返しながら徐々に広がりを見せていくのであった。

 

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