伊勢祥延 の「Calendar Photoの追憶」16

2008カレンダー Inner Soul 8月

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彼は部族のセキュリティーガードである。一人目立つ外国人の私が他の部族や勢力に襲われたりしないように、村を離れ徒歩で移動中は必ず左右に一人ずつ、ぴったり寄り添い歩くのである。ストレンジャーの訪問は治安を乱す要因ともなるからなのか、それがルールのようだ。

それぞれの村のセキュリティーガードが銃を持ち、無言の圧力として治安を守ることは、アフリカの部族社会でも普通にある。日本の警察や自衛隊と変わらない事なのでさほど気にしないが、何と言ってもこのいでたちである。見るからに怖い!
この写真は身体に布を撒いてるので見やすいが、一歩村を離れるとスッポンポンなのだ、さらに炎天下の砂漠地帯に立ってる姿は、失礼だが前か後ろかもわからないぐらい黒く、ぶらりと下げた巨大な銃と股間だけが目立ち異様なたたずまいなのである。
初め見た時、そんな姿の彼等がボーダーに5人ぐらいで固まっていた。反射的にカメラを向けた、すると向こうも反射的に銃を構えようとした!アフリカ人のガイドがあわてて私のカメラをさえぎり「銃持ってる連中はヤバいから撮るな」と真っ青な顔、、。

そんなわけで彼の写真を撮れるようになるまでコミュニケーションに3日程かかったのである。
もちろんチップも取られたけどね、、。

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