「暦の話②十五夜」佐和田謙正

「暦の話②十五夜」

すすきとお団子をお供えしてお月見…
「十五夜」は「中秋の名月」とも言われ、日本では平安時代の貴族から始まり庶民まで広まった風習です。中秋とは旧暦の8月15日のことです。

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前回太陽暦と太陰暦のお話をしましたが、旧暦といわれる江戸時代までの日本で使用されていた暦は月の満ち欠けを基本に数年に一度閏月をいれて補正する太陰太陽暦です。
毎月1日は月の出ない新月で、3日には三日月、15日は満月…と月齢と日にちが決まっていました。当時の人たちにとってと月の満ち欠けが日々の生活に欠かせないものだったことがわかります。

歴史的事件も月の満ち欠けから読み解くと違う一面が…
赤穂浪士の討ち入りは旧暦の12月14日、ほぼ満月の夜です。吉良上野介の額の傷を確認するのに夜明るい日を選んだのではないか?
また、本能寺の変は旧暦の6月2日でほぼ月の出ない暗い夜です。本能寺まで気づかれずに行軍するのに闇夜が有利に働いた、とか。色々と想像できて面白いですね。

今年の十五夜は9月15日になります。たまには電気を消して月を愛でてはいかがでしょうか?

 

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