上川泰憲「仏陀バンクのキセキ」仏陀バンクの夜明け前

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「仏陀バンクの夜明け前」

四方僧伽の活動は2003年に始まった。

2006年平和法要

2006年平和法要

福岡の井本勝幸氏の発案の元に開始された。世界の仏教徒が連携し、仏教の教えの元に行動を共にし、世界の平和を構築するのが目的で設立された。

その呼びかけには、カンボジア、タイ、台湾、チベット、ミャンマー、スリランカ、バングラデシュ、ベトナム、ラオスなどの多くの仏教徒からの反応があった。

「世界同時平和法要」との名前で、各地で平和法要・平和行進をし、各国の抱えている問題と、その解決方法を皆で話し合ってきた。
その話し合いで、四方僧伽の大きなテーマとして「環境」「経済」「農業」の3つに焦点をあてて取り組もうとなった。

2007年カンボジア平和法要

2007年カンボジア平和法要

そのテーマを中心として、各国の仏教徒が抱えている問題の解決にも乗り出していった。
そのプロジェクトは「仏陀の池」「仏陀の道」「ライスバンク」などである。

各プロジェクトは順調に進んでいるように見えたが、仏陀の池一つ作るのに、日本円で約100万円かかるため、その資金の捻出に奔走していた。

四方僧伽は、超宗派の有志での活動で、教団や宗派の後ろ盾がなかったため資金はいつもぎりぎりだった。そんな中でも活動に意義を見いだしてくれた寺院や僧侶、一般信者の支えがあり、智恵を絞り出し活動を継続してきた。

そんなときに、井本氏から一つの提案があった。「仏教版のイスラム銀行をつくれないだろうか?」
私はそのすばらしい構想を聞いたときの胸の高鳴りを今でも覚えている。

 

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