2008年度:世界平和法要レポート

インド・ミッション

6月 2日(木)

カンボジア組と別れ、ゆっくりと昼食をとったインド組は、いざっ天竺に向け出発。バンコクにて、インドから合流となる台湾メンバーを迎え入れ、台湾人9名、チベット人2名、日本人8名のパーティの出来上がりです。目指すはIT都市と呼ばれる南インドのバンガーロール。バンガロールでは6月からオープンしたばかり新空港が我々をお出迎えしてくれました。さすが新空港、荷物の受け取りも今までと違いスムーズ。しかし、昔の古い空港の出迎えでなければ、インドに来た気がしない!との声もチラホラ。そんな我らを空港出口で迎えてくれたのが、今回のセカヘイ08のインド組の調整役を行ってくれている西郷隆盛似のロブサンペルジェ氏。メンバー全員が氏から、歓迎と感謝の気持ちが込められた「カタ」という白い布(シルクのスカーフ)を首にかけていただきました。これをかけて頂くと、なぜか落ち着いた気持ちになりチベットの風を感じるような気がします。この後、一行はあちらこちらでこの「カタ」を頂くこととなります。空港からは、マイクロバスに乗りゲストハウスへ。到着は深夜となり、みんなそのまま明日に向けて就寝となりました。

6月 3日(火)

移動の一日。先ずはバンガロールからマイソールへ。道すがらインド料理を体に取りいれ、マイソールでは、有名なマハラジャパレスを視察。心と体をインドにチューニングしながら、今回の世界同時平和法要開催地となるチベット人定住区バイラクーペを目指します。日も暮れた頃、我々は目的地であるバイラクーペの、セラジェイゲストハウスへ到着。到着早々、チベット人僧侶の方々から「カタ」と温かいチャイで歓迎していただきました。一息ついてあたりを見回し、はじめてこられた方々は、少々混乱気味のご様子です。なぜならゲストハウスの受付もチベット僧、ゲストハウスの調理もチベット僧、町を歩くと右も左もチベット僧。そう、なんです。まさに『犬も歩けば僧に当たる』状況に驚いておられます。
夜は、CS台湾のスジェー氏・チベット僧のロブサンノルム・ロブサンペルジェ氏、CS北海道の上川氏、CS日本の里川で、明日の世界同時平和法要に向けてのミーティングです。ミーティング内容は現地の事情で急遽、予定していた場所と時間での開催ではなく、日ごろ行っている、朝のお勤めの前に世界同時平和法要開催される事となっていたため、明日の世界同時平和法要プログラム作りとなりました。『日常の祈りに加え、明日が世界同時平和法要の日であり、世界あちこちでこの活動に賛同している仲間が共に祈っているという事実と、連携・連帯しているという気持ちをチベット人僧侶の方々に如何にイメージしてもらうか?』ということでお互い意見を交わしあい、プログラムを作っていきました。その過程で互いに意見が異なる場面が出てきましたが、そこはさすがCS、妥協はせずしっかり話し合い、最後にはみんなが納得するプログラムが出来あがりました。かなりミーティングに時間をつかい、22:00まわっていましたが、セラジェイ寺及びセラメイ寺を取り仕切る僧侶を訪ねプログラムを説明し、了解をいただき明日の法要に思いをはせつつ、就寝となりました。

6月 4日(水)

早朝5時に起床し、我々一行は世界同時平和法要の舞台となるSERA THEK CHEN CING LACH CULTURAL SOCIETYへ。夜明け前の静けさの中、プログラムを確認し、行進及び世界同時法要の準備に入ります。まずは集まってくれたチベット僧侶の方々に我々CS台湾・CS日本のメンバーがロウソクを手渡し、火を灯します。薄暗い静かな町にロウソクの光が灯りはじめます。徐々に徐々に何処からともなく集まってくるチベット人僧侶、できあがる光の列。そして団扇太鼓が静かな町に響き渡り、一同に行進の開始を伝えます。CSの旗を先頭に光の列が動き始めました。すると待ってましたとばかりに朝焼けが町に差し込み始めます。『南無妙法蓮華経』というお題目を読み上げる声と、チベット人僧侶が唱えるお経の声が町に響き、ロウソク明かりを灯したその列はどんどん、どんどん長くなります。SERA THEK CHEN周辺を15分ほど行進したのち、ロウソクの列は世界同時平和法要の会場とSERA THEK CHENの広場へ入りました。広場にはすでに集まっているチベット人僧侶もおり、衣の色と朝焼けの色で染まっています。いよいよ、世界同時平和法要のはじまりです。
まずは、ロブサンノルム氏がこの世界同時平和法要の概要を集まった方々に説明。その後、「タシデレェー・クンカムサ―ン」とCS北海道の上川氏が挨拶し、四方僧伽の声明文を日本語で声高らかに読み上げました。そのチベット語訳をロブサンノルム氏が担当。集まった方々と世界同時平和法要の意義を分かち合った後に、祈りの時を迎えました。先ず、祈りをあげたのは台湾チベット交流基金のスジェイ氏です。スジェイ氏の歌のような祈りの声が集まった皆さんを優しく包みます。そしてその後、日本人組の祈りです。団扇太鼓の音とお題目が力強く鳴り響きます。そしてそれから、集まったチベット人僧侶達の祈りとなりました。幼い僧侶も高齢の僧侶もそれぞれの思いで祈っていただきました。祈りの後、台湾組からMiss LIU氏が挨拶を行い、引き続き今回のセカヘイ08にタイから参加している、チベット人亡命政府コリーガル代表のワンドゥ氏が今回の世界同時平和法要のタイでの活動や話し合いの様子などをチベット語で集まった僧侶たちに伝えてくれました。その後、セラジェイ寺、セラメイ寺の総代から『多くの仏教でつながる国々がチベットの問題もそうですが、様々な諸問題に対しこの様に連携している事がすばらしく、そして力強く、とても大切なことであり、その連帯や連携を肌で感じる事ができる機会がこの地で開催されたのが喜ばしいことです』との趣旨の挨拶を頂き、最後に今回インドでの世界同時平和法要の全体コーディネートをしてくれていたロブサンペルジェ氏が我々とそして集まってくれた方々双方に、感謝の気持ちを伝え、この地での世界同時平和法要を予定通り終えることができました。
そしてそのままチベット人僧侶の方々は本堂へ入り、朝のお勤めへとなります。我々一向も本堂に入らせていただき、朝のお勤めに共に参加。貴重な体験をさせていただきました。日ごろは違う国にいながらも、すぐ横に並んで、共に時と場所を共有しているCS仲間たちを肌で感じつつ、チベット人僧侶達の祈りに包まれていると、ふとカンボジアはもちろん、CS連携諸国でも同じ気持ちで祈っている仲間がいることが思い浮かび、なんだか目頭が熱くなります。
その後、セラジェイ寺、セラメイ寺を訪問、更に台湾チベット交流基金が支援し建設された病院を訪ね、又ロブサンペルジェ氏の教え子の皆様と食事を共にし、僧侶が寝泊りしている所等も見せていただき、セカヘイの活動意外にも様々な気付きや学びを頂く事となりました。
最後の晩は台湾組、チベット組、日本組それぞれが今回のセカヘイで感じたこと、考えた事を共有する時間を設けました。国は違えど、思いは一つである事を互いに確認し合う貴重な時間となりました。そして6月5日(木)、別れの日。仲間たちと朝食を共にし、互いに次の再開を約束し、抱き合い、あるものは次の活動地へ、そしてあるものは自分の日常へ向かい、心新たに旅立っていきました。

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