2015年 バングラデシュ視察記 2 by 伊勢祥延

8月10日
朝6:30バンダルバン市到着、ホテルにチェックインして睡眠を取る。
12時、
エコプロジェクトのオフィスで打ち合わせ。
14時、
今回のBOB候補、最初の村へ向かう。
バンダルボン市に流れる大きなションコット川を南に、エンジン付きボートで20分ほどでマルマ族の村ビッキーピー郡 TATULIA村へ到着。川沿いの土手に面して31家族のこじんまりした村だ。
電気水道などのインフラは全くない。竹作りに藁葺き屋根、典型的先住民の村である。
ここの村はエコプロジェクトが2013年からインカムジェネレイト(収入を視野に入れた自立支援)の各プロジェクトで新しく支援を始めた村である。
これまでにベジタブル、フルーツ、ブロッコリーのほか蜂蜜作りなどを進めており、8割がた成功してるという。
村人15人ほどでブッダバンクの説明会を行った。この村での、これまでのプロジェクトは男性中心だったのに対し、アウンの勧めで、ブッダバンクの運営は及び受益者は全員女性でやる事を提案。
その後主立った参加者と地元の寺へおもむき、住職と面会。
翌日住職を交え村人と相談の上決定してもらう事になった。
こればっかりは幾らこちらが進めても、村民と住職にやる気がなければ、話しにならない。いくら数を増やしてもモチベーションと理解度が低ければ必ず失敗する。
なので特に今回からは、自分たちの意志で決めてもらうようにした。
結果、翌日前向きな返答がなされ、2015年度の最初のBOBの村となった。
16:00
エコのオフィスでミーティング。
元 四方僧伽・バングラデシュのメンバーでタイに在住していた若い僧侶がバンダルバンにもどっており、僕に会いに来てくれた。
タイで開かれた四方僧伽の世界同時法要で何度かあっている。同じく以前からの四方僧伽・バングラデシュの僧侶であるチャンドラバングシャと親友関係になる。
しかしこの2人現在では僧侶を止め一般人になっている!
チャンドラバングシャは現在韓国におりビジネスを成功させ永住権を得る事を模索しているとアウンから聞いていた。ラマ地区にあるズナマジ孤児院の理事長であるはずの彼は完全に責務をすっぽかしているようだ。
個人的意見を言わせてもらうと、彼は以前から海外のドナーを宛てにし、国外に出る事をいつも模索してるように見えていた。
後半、四方僧伽にかかわっていたのもそんな事を期待していたからではないかと僕は見ている。
そして今ここにいる元僧侶も失礼だが同じ穴の狢に見えていた。
アウンの事務所で彼はブッダバンクの話しを聞き、是非僕の土地でもやって欲しいと来た!なんかバルワのウノポンやその仲間達とかぶってしまう。その場は、丁重に今回は事前の多くの村からの以来で、行く事は出来ませんが、次の機会にでもと丁重に断った。
が、悪いが僕にはその気はまったくない。
20:30
アウンの自宅に招待され夕食をご馳走になる。
その間何度か警察から電話が来る。「外国人は今何所で何をしている」
パスポートとヴィザのナンバーを教えろという。
僕はその時持っていなかったので解らず、深夜アウンはわざわざ僕の泊まっているホテルに出向き確認後警察に連絡した。すでに11時をまわっていた。