
8月12日
7:30
ホテルを出発、バイクで1時間、途中から雨で粘土状になった坂道を30分程歩き、素足で川を渡りマルマ族のJANGKRA(ジャンカパラ)村へ到着。
そこは68家族と小さな村だが200年の歴史がある。アウンを伴い寺院にてブッダバンクの説明会。男女25人程が参加、32年ここで住職を務める僧侶は非常に協力的である。ロータリーシステムで受益者を増やすなどの提案があり、積極的な村人の理解が得られその場で実行する事を決定。
10:30
村の近くに孤児院を営むお寺があり、アウンの勧めもあり立ち寄る。TAINGA地区Tomkala 孤児院 Raybilla僧は神通力があるらしく長くこの土地に君臨し177人の孤児の面倒を見ている。
アウンはいつも行く先々に知人が多く、よく寄り道する。がその動きはこれまでの例から将来の仏陀バンク候補や協力者の獲得など布石を打っている事がよくわかる。現に今回新たに開く仏陀バンクの村には、それらの根回しが功を得ている。
12:00
バンダルバン県ラズビラユニオン(郡)にあるマルマ族のTENKARIWJANIPAR(ティンカリウジャニパラ)村。幹線道路に近く平坦で家屋の密集したまとまりのある村。ここは、内戦中インドに村人全員が亡命、平和協定後帰国し村を建設。川を挟んで広い手つかずの土地があるが、軍の所有物であるため立ち入る事はできないそうだ。
寺院に30人程の村人。エコのスタッフThwi Hla Khay (ティウイ)さんによる熱のは入った説明と、アウンのサポートで村人も積極的に議論、よい雰囲気だが、若い住職が消極的だった。赴任して間もないらしく、村人とのコミュニケーションもまだあまり取れてないようである。そこに面倒なお金がらみの事は手を出したくないのだろう。その場は、いったん引き下がり検討を促し村を後にした。
後日僧侶と村人の協議により参加の意志を固めスタートする事となった。
15:00
バイクでキャンの村へ到着 担当のハーレクイさんは来ておらず、相当遅れそうと連絡が入る。やむを得ずいったんバンダルバン市に引き返し、エコのオフィスで会う事になった。
15:30
エコのオフィスにハーレクイさん到着。アウンは予定の仕事があり行けず、エコスタッフのティウイさんと共に再びキャン族の村へ。
2011年4万タカ、2012年1万タカ追加、計5万タカの原資。
初年度8人の受益者が、2013年度で24人。
これまで2カ所の村で行なわれていたが、現在4カ所の村へと広がり、5年目で受益者数53人。二回借りた人がうち2名、
現在の原資100192タカ、現在のストック10752タカ running 15名 80140タカ諸経費9300タカ
さすが銀行員なだけあって計算はプロ、さらに当然金融のノウハウもあるのだろう。何と言っても村出身で、教養もあり婦人グループのリーダーとしてキャン族のために奔走して来た女性。村人の前での驚く程強気のリーダーシップw
この飛躍的な伸びに応じ、昨年訪問出来なかった事もあり、他の村と公平を保つため約束していた追加融資として1万5千タカを決めた。後日の総合ミーティングで渡される。
19:00
エコのオフィスに戻り報告
アウンは言う、「彼女のような人材がいる事はCSの幸運」だと。
・総合ミーティングについて話し合う
ブッダバンクのセオリーとして、僧侶の手または僧侶の見ている前で原資を渡すのが鉄則と考えている。しかし宗教上、僧侶は宿泊は許されず、食事の時間も決まっている。したがって3県に股がる広範囲の僧侶を一カ所に集める事は出来ないのである。
そこで、知恵を出しその形を変えず実行する合理的な案が生まれた。
その場でビブロップと電話で協議
ラガマテ県のピブロップの全面的協力もあり、総合ミーティングの場所を、CHTの中心にあたるラガマテで、ブッダバンク最大の成果を上げている、カプタイ湖畔の島にあるディグリバ村に決定。
すべての新規のブッダバンクの村及び、これまで成功している幾つかの村から、それぞれ男女2名の代表を集め、スタディツアーを兼ねる。
その場で原資の分配をするのだが、僧侶の来れない地域では、我々が現地を訪問したおり、説明会で全員の見ている前でいったん融資する形をとる。そこでもういちど金を預かり、村の代表の総合ミーティング参加の際で他の新規ブッダバンクの村と同時に手渡す形をとるのである。
例外としてバンダルバン県のツゥリシュデバ村だけは、移動に3日ほどかかるほど遠く、大金を持って移動するリスク、治安を考慮して先渡しすることになる。